ギレアデ学校創立70周年
1943年2月1日,ニューヨーク州北部で,特別な学校の最初のクラスが始まりました。現在ものみの塔ギレアデ聖書学校として知られるその学校では,世界各地から来た8,000名を超える男女が特別な訓練を受けてきました。
最近ギレアデのクラスを卒業したジョナタンはこう述べています。「ここでの教育は神の言葉に基づいていて,どんな区域や文化圏でもより効果的に働けるようになります」。ジョナタンの妻のマーニーはこう言います。「創造者がわたしたちに望んでおられる生き方をすれば最高の人生を送れます。そのことを他の人が理解できるようもっともっと助けたいという気持ちになりました。エホバを知るようになれば,その人の生活はずっと良くなると確信しています」。
ギレアデ学校は5か月間の過程で,授業料は無料です。聖書と福音宣明の業の重要性が強調されます。生徒たちはこの学校で,神の民を強めて安定させ,試練に備えて霊的特質を培うよう助ける方法を学びます。また,エホバ神との関係を強めるうえで助けとなる聖書の原則を討議します。
この学校に出席しているのは,全時間で宣教奉仕を行なっている夫婦です。卒業後は,以前にいた場所か別の国で奉仕するよう任命されます。エホバの証人の90以上ある支部の一つで働くことになる人たちもいます。大半は,宣教活動で大きな成果が見込まれる,人口の集中した区域で奉仕するよう割り当てられます。
ギレアデ学校は当初,王国農場(ニューヨーク州サウスランシング)にありましたが,1961年にエホバの証人の世界本部(ニューヨーク市ブルックリン)に移転し,1988年から1995年まではものみの塔農場(ニューヨーク州ウォールキル)でクラスが開かれました。そして1995年に,現在のものみの塔教育センター(ニューヨーク州パタソン)に移転しました。2013年3月には,そこで第134期の卒業式が行なわれました。
ものみの塔ギレアデ聖書学校の卒業生は70年にわたり,エホバについて忠実に証し(あかし)する点で傑出した記録を残してきました。