ドミニカ共和国
素晴らしい見込み
良い評判
エホバの証人がドミニカ共和国で活動を始めてから70年ほどがたちます。その間,非常に良い評判を得てきました。奉仕していると,人々が近寄って来て文書を求めることがよくあります。また,「この宗教は好きだ」とか「エホバの証人は聖書に従って生活している」といった言葉を耳にすることも珍しくありません。
ある兄弟の寄贈した土地に王国会館を建てようとした際に生じた出来事を考えてみましょう。この兄弟が土地の登記を行なおうとした時,だれかがその土地を不正に登記していたことが分かりました。その人は,自分から土地を奪おうとしているとして兄弟を訴えました。問題は法廷に持ち込まれましたが,それは厄介な裁判になりました。その男性が,本人の土地であることを示す書類を持っていたからです。
裁判官はある時,兄弟側の弁護士に,だれの代理人なのかと質問しました。弁護士が,エホバの証人の団体の代理人であると答えると,裁判官はこう述べました。「そうであるなら,これらの申し立ての真実性を疑う理由はない。わたしはエホバの証人のことを知っている。彼らは正直な人たちだ。だれかをだましたり,人のものを取ったりすることなど決してない」。
法廷で証拠が提出されると,男性が書類を偽造していたことが明らかになり,エホバの証人に有利な判決が下されました。「これは珍しいことではありません。各地の法廷で,エホバの証人について語られると,決まって深い敬意のこもった反応が示されます」とエホバの証人である弁護士は述べています。
将来に目を向ける
あとどれほど多くの義を愛する人々が聖書を学んで,まことの神の崇拝者になるのかは,時間がたってみなければ分かりません。しかし,そうした人々を見いだすための努力が払われています。例えば,2013年,ドミニカ共和国のエホバの証人は宣べ伝える活動に1100万時間を費やし,7万1922件の聖書研究を司会しました。また,9776人が何らかの開拓奉仕に携わりました。同じ年の8月には,3万5331人が活発に奉仕しました。将来の増加も大いに見込まれています。記念式に12万7716人が出席したのです。
1945年4月にレナート・ジョンソンとバージニア・ジョンソンが王国の良いたよりを伝え始めてから,この国における宣べ伝えて弟子を作る業は大きな発展を遂げてきました。ドミニカ共和国のエホバの証人は,自分たちの豊かな霊的相続財産を大切に思っています。また,真の崇拝者たちがこれまで勇敢にささげてきた犠牲にも感謝しています。しかし何よりも,今得ている特権を貴重なものとみなしています。それは,「神の王国について徹底的な証し」を行なうという特権です。(使徒 28:23)兄弟姉妹は,この島のすべての人が世界中の仲間の崇拝者たちと共に,「エホバ自ら王となられた! 地は喜べ。多くの島々は歓べ」と歌える日を心待ちにしているのです。―詩 97:1。