統治体からの手紙
親愛なる兄弟姉妹:
「わたしたちは祈りの中であなた方すべてについて述べる際いつも神に感謝しています。あなた方の忠実な働きと愛の労苦,またわたしたちの主イエス・キリストに対する希望のゆえにあなた方がわたしたちの神また父のみ前で示す忍耐を絶えず覚えているからです」。(テサ一 1:2,3)これらの言葉は,わたしたちの気持ちを何と見事に言い表わしているのでしょう。わたしたちは,皆さんと皆さんが行なっている良い業についてエホバに感謝しています。そう言える様々な理由があります。
昨年中,皆さんは「忠実な働き」と「愛の労苦」をもって王国の活動に忙しく携わりました。宣教を拡大した兄弟姉妹は少なくありません。王国福音宣明者の必要が大きな場所に移動した人や,外国に移動した人もいました。また,公の証言に参加して奉仕を拡大した人もいます。大勢の兄弟姉妹は,記念式の時期や,巡回訪問の月,また昨年の8月の特別なキャンペーンの月に補助開拓奉仕を行ないました。状況はそれぞれ異なりますが,わたしたちは,皆さんが魂をこめてエホバのために働いていることを知っています。本当に称賛に値します。(コロ 3:23,24)皆さんの「忠実な働き」は,エホバに感謝する一つの理由となっています。
皆さんが,世界中の神権的な施設の建設に関連して示したイザ 60:22)考えてみてください,昨年の伝道者最高数は820万1545人で,毎月の聖書研究の平均は949万9933件でした。こうした増加により,多くの支部では施設の拡張工事や改装工事の必要が生じました。言うまでもなく,さらに多くの王国会館が必要とされています。また,世界各地にさらに多くの遠隔翻訳事務所も必要です。翻訳している言語が実際に話されている地域で,翻訳者たちが生活するためです。
「愛の労苦」にも深く感謝しています。エホバの民は増え続けているため,そうした施設が必要です。(ですから,「こうした施設の建設を支援するために何ができるだろうか」と自問できます。建設奉仕に参加できる人もいるかもしれません。しかし建設の技術があってもなくても,わたしたちは皆,これらの重要なプロジェクトに自分の貴重なものを寄付するという特権があります。(箴 3:9,10)幕屋の建設の際,イスラエル人は大きく心を動かされたため,もう寄付をしなくてもよいという発表がなされたほどです。(出 36:5‐7)こうした聖書中の例を知ると,心が動かされ,自分の持つ技術や貴重なものを与えたいという動機付けが得られるに違いありません。神聖な奉仕におけるこの重要な分野で皆さんが示している「愛の労苦」は,エホバに感謝する別の理由です。
兄弟たちの忠実な忍耐は,歓ぶべき特別な理由となっています。例えば,1950年以来,韓国の若い兄弟たちはクリスチャンの中立の立場を曲げなかったため,様々な刑期に服してきました。兄弟たちは幾世代にもわたり,揺らぐことなくこの扱いを耐え忍んできたのです。その忍耐の模範は,わたしたちの信仰を本当に強めるものとなります。
エリトリアでは,3人の兄弟が20年余り投獄されています。また,もっと短い期間ですが,姉妹や子どもたちを含む,他の人たちも投獄されています。釈放を求めて多くの努力が払われてきましたが,これまでのところどれも実を結んでいません。それでも兄弟たちは妥協せず,辛い状況下で忠誠を保っています。わたしたちは,いつも祈りの中にそれら忠実な兄弟姉妹たちのことを含めています。―もちろん,ほとんどの皆さんは信仰のために投獄されてはいません。とはいえ,老齢,慢性的な健康上の問題,未信者の配偶者や親族からの反対,また自分にしか分からない個人的な問題に対処している人は,少なくありません。それでも,忠実にエホバに仕えています。(ヤコ 1:12)皆さんは本当に称賛に値します。その忠実な忍耐は,エホバに感謝するもう一つの理由となっています。
皆さんの忠実な働きと,愛の労苦,そして忍耐は,「エホバに感謝」すべき素晴らしい理由です。「神は善良な方だからで(す)」。(詩 106:1)わたしたちは本当に皆さんを愛しています。そして,エホバが皆さんを強め,支え,祝福してくださるようにと祈っています。皆さんが永遠にわたってエホバにお仕えすることができますように。
皆さんの兄弟,
Governing Body of Jehovah's Witnesses
(エホバの証人の統治体)